展示デロリアン&走行用デロリアン

ユニバーサル・スタジオ・ジャパンは計2台のデロリアンを所有しているとされています。1台はライド前に展示されており、自由に写真撮影などもできる"展示デロリアン"。2台目はショーやアトモスフィア・エンターテイメントで使われている、自走可能な"走行用デロリアン"です。※名称は通称です。

展示デロリアン

USJにあるこの展示デロリアン。自由に見れて写真撮影などができるけれども、一見すると作りが雑でクオリティは低いものに見えます。ですが調査の結果、この展示デロリアンには撮影で実際に使われていた車体(オリジナルデロリアン)の一部がパーツとして使われているとの情報もあります。使われていた車体は"C車"(車内ショット撮影用) と"スタント・オフロードデロリアン"と言われています。また本国のマニアの間ではデロリアンに愛称が付ける習慣が広まっているようで、この展示用デロリアンも"スイート・キャロライン"という愛称で呼ばれることがあるようです。 (空軍パイロットが自分の戦闘機に愛称を付ける感覚)

USJにおいてのデロリアンの最初の展示場所はライド正面右手のスペースでした。開園当初はフロントのDMCロゴが無かったりしましたが、その後改善されました。当初はデロリアン周りにロープが無かったのですが、こちらも途中で設置されるようになったそうです。

この写真がDMCロゴがない時のデロリアンです。トヨタ側への配慮でこの状態になったと言われています。その後車体整備のタイミングでロゴは付けられました。

この次に移動された場所はBTTFTR入場口の向かい側。この写真の時はデロリアンの周りをロープで囲っていましたが、この次に1年後に行ったらロープがなくなって自由に見られるようになっていました。写真を撮るにはロープが無い方がもちろんいいですよね！ロープがないんで恐らく触っても大丈夫だと思われますが、傷つけたりしないようにマナー良く軽く触れる位にしておきましょう！

そしてまた場所が変わり、これまでの場所のすぐ後ろの植木スペースに移動しました。今回から地面に置かれるのでなく、斜めに持ち上げての展示に変わってしまいました。これによってこれまで車体全体を隅々まで見ることが出来ていたのに、展示の反対側部分をしっかりと見ることが出来なくなってしまいました。ちょと残念ですね・・・

この移動のタイミングで新しくデロリアンを紹介する簡単なプレートが設置されていました。そしてこのデロリアンの前で記念写真を撮ってもらい、記念の台紙に入れ販売するサービスも始まってました。少し値段はしますが恐らくデロリアンを独占して撮影することができるのでその点は良いと思います(自分の時は独占できましたがいつもできるかはわかりません・・・)。※記念写真販売サービスは途中でサービスが終了しています。

2016年4月27日〜28日の2日間、USJからデロリアンが消えました。同年5月31日のライドのクローズに伴い行われたキャンペーン「デロリアン・フォト・オポチュニティ」の為に車体整備で無くなったとされています。この撤去により車体後ろにあった生垣が台座も取り払われました。

2日間の車体整備終了後の2016年4月29日からは開園当初の場所に展示されるようになりました。デロリアン周囲にはロープが張られているものの、写真撮影列に並ぶことでデロリアン横で写真を撮ることなどができ有料の撮影サービスも実施されています。この際今までは閉められていた運転席側のドアが開けられており、片足を入れてポスターのポーズを撮ることができます。有料撮影サービス終了時刻には、ドアを閉めて施錠する様子が見られることもあるようです。

展示デロリアンのその後

さよならキャンペーンによりチャリティ・オークションに出品された展示デロリアン。ライドクローズの翌日の2016年6月1日には既に上記の展示場所から撤去されました。その後数ヶ月なにも情報がなく、このまま姿を現さないままひっそりと落札者の元で管理されると思っていました。しかし2016年8月19日に東海地方某所の落札者の元へユニバーサルから納車されたのを確認しました。個人の所有物になるので詳しい情報等は紹介できませんが、管理人が運良く納車当日に車体を見せて頂いた時の様子では車体は展示されてた当時とほぼそのままの状態に感じました。また伺ったお話では納車直後車体からアリが沢山出てきたと話されており、植木等に囲まれて長年展示されていた影響で侵入したのだと思われます。

展示デロリアン写真館
↑

走行用デロリアン

USJにあるこの展示デロリアンと別に、動かすことができるデロリアンを"走行用デロリアン"と呼びます。ショーやアトモスフィア・エンターテイメントで姿を見かけることがありますが、基本的には表に出ていることは少なく展示デロリアンみたいに気軽に見かける機会があまりありません。また以前はUSJ以外でも駅などに展示されるなどされていたこともあるようです。ちなみに走行用デロリアンは展示用デロリアンと違って"タイムサーキット ""スピードメーター""次元転移装置""車体外部発光"等何箇所か実際に光らせれるような作りになっています。これら装置を光らせる為の発電機(バッテリー？)がボンネットに収納されているとか。